『ブラックジャックによろしく』などの作品で有名な佐藤秀峰氏の作品です。
海軍の特攻兵器「回天」を扱った作品が「特攻の島」です。
主人公の渡辺裕三が島を訪れた理由は、新兵器のための調査でした。
「生還を期さない兵器」
はじめ少年たちが聞いた説明は、これだけ・・・
漫画の表紙を開いたと同時に、色鮮やかな風景が広がります。
しかしそこには、複数の空を飛ぶ機体と落下物。
第二次世界大戦で日本で開発された兵器をテーマに物語が始まります。
物語には実在した人物が登場します。
「特攻の島」のあらすじ
昭和19年を舞台に物語が始まります。
空を眺めながら絵を描く主人公の渡辺祐三。
絵が好きな少年は、飛行兵になるための訓練所に入隊していました。
本日は憂国の情に燃える諸子の中から、この特殊兵器の搭乗員を募集したい。
定員は100名、希望する者は明日までに分隊長に申し出ろ。
尚、この兵器は一旦搭乗すれば、そこまで生還を期することはできない。
主人公の渡辺祐三は、新兵器の調査のために、ある島へ訪れました。
そこで、人間魚雷回天とある男に出会います。
彼は人間魚雷回天の制作者である仁科関夫でした。
この新兵器は、人が操作することで命中率が上がる・・・
しかし、一度出撃すれば決して帰還することは不可能な兵器でもありました。
敵に対して特攻をすることを意味するのです。
ある日、仁科関夫は人間魚雷回天に乗ることを決めます。
主人公の渡辺祐三と出撃前に話をします。
この特殊兵器と共に死を覚悟している彼が最後に渡辺祐三にこう言います。
「貴様は生きろ・・・」
仁科関夫は、人間魚雷回天と共に作戦の場所へいきます。
停泊中の米軍潜水艦に向けて特攻をし撃破するのです。
見事、仁科関夫は、敵艦に命中させ帰らぬ人となってしまいます。
主人公の渡辺祐三たちは、来る日も、来る日も人間魚雷回天の訓練に励んでいきます。
訓練では、海底に刺さることを気を付けるようにと言われます。
身動きが取れなくなってしまうことが、命中率が落ちる原因になるからです。
渡辺祐三は、技術をつけレベルを上げていきました。
目つきまでもが変わっていく姿が描かれています。
1回目の人間魚雷回天の特攻成功を受けたことで、新入部員が増えていきました。
そして・・・
隊が大きくなっていく中で、渡辺祐三が搭乗員に選ばれます。
「特攻の島」の結末は?
多くの若い人たちが、いろいろな思いを抱きながらも訓練に励みます。
主人公の渡辺祐三も葛藤しながらも死の覚悟を決めます。
巻を追うごとに、主人公である渡辺祐三の表情が変わっていきます。
「殺してやる、殺してやる…」
そこには、島に訪れたばかりの頃に見た、彼の面影はなくなっていました。
自分の「命」をかけて国のために戦う若者たちが主人公の物語です。
涙なしには読むことができない作品となっています・・・
「特攻の島」の感想まとめ
戦争が舞台の作品ということもあり、読者それぞれの心の中に訴えかけるものがあったのではないでしょうか。
あなたは、この作品から何を得ましたか?
完結です。
彼らの生涯は・・・どうするべきなんでしょう。
実は自分怖くて遊就館に行けません。情けないですけれど。
多分その場で涙ポロポロして立って居れないと思うのです。
特攻隊員の心情を丁寧に描写していて、読みごたえはある。作者は回天隊のことを、よく検証していると思う
佐藤先生の「ブラックジャックによろしく」、「描えもん」に比べて終始重苦しいです。
この話は日本の勝利を信じて、自分の「命」をかけて戦う若者たちが主人公です。
日本がアメリカに降伏するという事実を読み手だけが知っているため、「特攻」ということに関して改めて考えさせられました。
表紙の絵。
どうしてこんな表情なのだろう? そう思いながら読んでいた。
最後に謎が解ける。
かつて、こんな男たちが居たんだと、自然と受け止められる。
潜水艦という、ある意味、人間にとってあまりに異常な乗り物。
そこから発進する回天という、その上を行く機械。
機械を動かすのは生身の男一匹。しかし、一匹の男は多くのものを背負うことになる。
こんな男たちがいたと信じてやっていいはずだ。
これは特攻兵器「回天」搭乗員の物語。
「特攻」「戦争」などのワードに引っ掛りを感じる人にも、
是非読んでほしい。
「平和」な今。
あなたは何のために生きていますか?
戦争末期の日本から、現代日本に生きる我々への問い掛けに、答えられるだろうか。
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